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最新情報 植物病害

ネギえそ条斑病

じょうはんびょう

Necrotic streak

2015-09-25 最終更新

病徴:
葉に退緑斑,えそ条斑症状を現す.タマネギえそ条斑病の病徴と似るが,ネギではタマネギよりも病徴は軽微である.病徴をほとんど現さずに感染している場合もある.

病原:
アイリス黄斑ウイルス Iris yellow spot virus (IYSV)
ウイルスの感染はアザミウマの食害痕周辺に局在化するが,ネギではネギアザミウマの寄生が多いため,発生のみられる株ではほとんどの葉が感染している場合が多い.ネギのほか,タマネギ,ニラに感染し,トルコギキョウやアルストロメリア等花卉類にも感染する.国内では花卉類の被害が大きい.

伝染:
ネギアザミウマ(Thrips tabaci)によって伝搬される.

(2013.7.4 植草秀敏)

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ネギえそ条斑病.典型的な病斑としては,縦1cm程度のえそ条斑で周縁が黄色となる場合が多い(植草秀敏)

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ネギえそ条斑病.病斑の周辺に点在する白い小さな不定形のかすれはアザミウマの食害痕(植草秀敏)

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ネギえそ条斑病.病斑が連なると葉の先端が枯死する場合がある.葉全体にあるかすれ状小白斑は全てアザミウマの食害痕(植草秀敏)