病害虫・雑草の情報基地

新規会員登録

最新情報 農業害虫

プラタナスグンバイ

Corythucha ciliata (SAY)

英名:sycamore lace bag

カメムシ目グンバイムシ科

2015-07-15 最終更新

2001年に愛知,東京,福岡などで確認された北米原産の侵入害虫で,プラタナスに寄生して吸汁加害する.

形態:
雌成虫の体長は約3.7mm,雄成虫約3.5mm.全体的に乳白色で頭部は胸部の大きな帽状部におおわれる.前胸背板は褐色,前翅のやや前方に明瞭な黒褐色紋を有する.終齢幼虫は黄褐色で頭部全体,前胸背の一部,翅芽の基部および腹部中央は暗色を呈する.頭・腹部背面に鋭い棘状の突起がある.

加害作物:
【庭木】プラタナス
なお,海外ではプラタナスのほかクルミ科,ブナ科,クワ科,マンサク科,スズカケノキ科,トウダイグサ科,カエデ科,モクセイ科で寄生記録がある.

被害と生態:
1世代に1~2か月を要し,年3回以上発生している.成虫は粗皮下などでまとまって越冬するが,関東地域では10月中旬には樹幹部の粗皮下へ成虫が移動しはじめ,落葉の始まった11月上旬にはほとんど葉裏に見られなくなる.プラタナスの剪定条件によって11月にも新葉が展開している場合,11月下旬まで成・幼虫の寄生が見られることがある.
葉裏に成虫・幼虫とも寄生し加害する.吸汁により葉の表面に脱色斑が現れ,寄生が多いと葉が白色~黄白色に見える.また,葉裏は排泄物により汚れる.寄生が著しいと樹幹全体が白味を帯び,美観が著しく損なわれる.ヨーロッパやアメリカ合衆国では加害により早期に落葉することがあるとされるが,早期落葉および枯死は見られない.プラタナスは本種の吸汁加害により,関東では7月ごろより葉の白化が目立ちはじめ11月の落葉期まで白~黄白色を呈し,樹幹全体が白みを帯びる著しい被害が発生している.
(2011.10.16    竹内浩二)

写真をクリックすると拡大します

閉じる

プラタナスグンバイ幼虫・成虫(竹内浩二)

閉じる

粗皮下で越冬するプラタナスグンバイ成虫(全農教)

閉じる

プラタナスグンバイ卵塊と若齢幼虫(竹内浩二)

閉じる

プラタナス葉の吸汁被害(竹内浩二)

閉じる

プラタナス葉の吸汁被害(全農教)

閉じる

プラタナス葉の吸汁被害(全農教)

閉じる

プラタナス葉の吸汁被害(全農教)

閉じる

吸汁被害により黄化したプラタナス(竹内浩二)