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トマト・ナス・ピーマンの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

テントウムシダマシ類


ニジュウヤホシテントウ

Henosepilachna vigintioctopunctata

オオニジュウヤホシテントウ

Henosepilachna vigintioctomaculata
コウチュウ(鞘翅)目テントウムシ科

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ニジュウヤホシテントウ成虫。体長6〜7mm

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ニジュウヤホシテントウ幼虫

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ニジュウヤホシテントウによるナスの被害

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オオニジュウヤホシテントウ成虫。体長7〜8mm


被害

成虫、幼虫共に葉裏から表皮を残して網目状に食害する。被害が多くなると、葉は褐変して枯れる。発生が多いと花や果実も食害され、奇形果や傷果になる。

被害作物

ナス、トマト、ジャガイモなどナス科作物。

発生

主に露地ナスに発生する。発生時期は6〜10月上旬であるが、ナスでは6〜8月にかけて被害が多い。卵は葉裏に固めて産み、ふ化幼虫は集団で食害するが、1齢後半には分散する。幼虫は4齢を経て葉裏で蛹になる。産卵後30〜40日で新成虫が現れる。オオニジュウヤホシテントウは北海道、東北、北陸、山陰など気温の低い地域に分布し、ニジュウヤホシテントウは関東南部、東海、近畿、山陽、四国、九州に分布する。年平均気温14℃の等温線によって分布が区分される。

防除

発生の少ない場合には捕殺する。越冬成虫は、まずジャガイモ畑に飛来するので、隣接した場所での栽培を避ける。発生が多い場合には、早めに薬剤による防除を行う。

薬剤(農薬)

アクセル、アクタラ、アディオン・ベジタメート、コテツ、スミチオン、ダントツ、トレボン、モスピラン等。作物によって登録内容が異なるので注意する。

※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 トマト・ナス・ピーマンの病害虫

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