診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
ナス果実では、吸汁された部分がわずかに窪み、その部分を薄く切るとわずかに褐変した刺跡が認められる。茎では被害部から上部が萎れる。トマト果実が加害されると、未熟果の場合吸汁部を中心に円状に白く退色し、その部分の着色が遅れる。また、被害部はスポンジ状になり、腐敗しやすくなる。
ナス、トマト、オクラ、スイートコーン等。
施設では9〜10月頃に加害されることがある。露地や雨除け栽培では8〜10月にかけて発生が目立つ。ナスやトマトでも繁殖するが、圃場周辺の雑草地やダイズ畑などで繁殖した成虫が飛来することが多い。卵は葉裏に六角形状に産みつけられる。卵から成虫になるまでの期間は、夏季で約1か月である。
両種は成・幼虫共に形態的、色彩的に非常によく似ている。アオクサカメムシ成虫はミナミアオカメムシに比べて側角(肩の部分)の突出が強い。また、腹部背面がミナミアオカメムシでは緑色であるのに対し、アオクサカメムシは黒色である。
施設栽培や雨除け栽培では、側窓に防虫ネットを張る。発生が多いと薬剤防除が必要。
アディオン、アルバリン・スタークル、カスケード、ダントツ、ベストガード、マラソン。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ
・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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