診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
被害は露地栽培や雨除け栽培で多い。加害される果実は熟した果実よりも未熟果で多い。加害された果実は2、3日後には被害症状が現れ、加害されて1週間ほどで落果する。被害は8〜9月に多い。
トマト、ミカン、モモ、ブドウ等。
アケビコノハは、通常成虫で越冬し、年3回ほど発生する。幼虫はムベ、アケビなどで育つ。アカエグリバは成虫または蛹で越冬し、年3〜4回発生する。幼虫はカミエビに寄生する。ヒメエグリバは5、6齢幼虫で越冬する。年間発生回数、幼虫の食草はアカエグリバと同じである。なお、発生する主要種は地域によって異なる。
アケビコノハの成虫は体長35〜40mm、翅を広げると100mm以上の大型の蛾である。アカエグリバの成虫は、体長20mm強、翅を広げると約50mm の中型の蛾である。ヒメエグリバの成虫は、体長約20mm、翅を広げると約40mmで、前2種に比べるとやや小さい。
電灯照明(白熱灯、青色蛍光灯、黄色蛍光灯)を行い、成虫の活動を抑える。なお、青色蛍光灯はカメムシ類を多く誘引するので、点灯をするのであれば、防蛾灯として広く利用されている黄色蛍光灯がよい。その他、防虫ネットによる被覆、袋かけも有効。
稲の病害虫と雑草 |
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