診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
幼虫が茎に食入して、食入部分から上を枯死させる。また、食入部分が風などで折れる。幼虫が食入すると茎に虫糞が出ており、そこから上部が萎れる。
ナス、アズキ、インゲン、オクラ等。
施設栽培ナスでの発生は少ないが、露地栽培のナスでは6月頃から被害がみられ始める。成虫は葉裏に卵を鱗状に産み付ける。卵ははじめは白色であるが、時間の経過と共に黒っぽい色になる。越冬は食入した茎の中で成熟幼虫で行う。年間発生回数は地域によって異なるが、2〜3回である。生態の詳細はよく判っていない。
一時フキノメイガといわれたことがある。成虫は前翅長が9~15㎜、雄の前翅は暗褐色、各横線、紋周辺に黄色斑がある。後翅も暗褐色で後縁付近に太い黄色線が現れる個体もある。雄成虫の中脚脛節は膨らむ。雌成虫はアワノメイガに似るので判別しにくい。幼虫は成熟すると体長20~25㎜になり、頭部が黒褐色で、背面は淡灰~淡灰黄色で、体節に2個の突起があるので目立つ。
幼虫が食入した後の防除は困難であるので、被害茎や枝を切り取り、幼虫を殺す。圃場全体に発生することはまず無く、散発的な発生であるので、この害虫だけを目的に薬剤による防除を行う必要はない。
アタブロン、フェニックス。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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