診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
花蕾、葉、果実、新梢部を食害する。若齢幼虫は葉の表皮、生長点部あるいは花の中に潜り込んで食害するが、やがて果実や茎に食入する。中、成熟幼虫になると食害量も多くなり、葉では円形や楕円形の孔が、果実では5~10mmの食入孔がみられる。成熟幼虫は次々と果実に移り、内部を食害するため、被害は大きい。
ナス、ピーマン、トマト、オクラ、キャベツ、レタス等。
発生は8月から10月に多く、11月中旬頃まで続く。施設では秋季の成虫飛来が発生源になる。産卵は生長点部付近の葉に1粒ずつ行う。幼虫は6齢を経て土中で蛹になる。高温乾燥の年に発生が多い。卵から成虫になるまでの発育期間は、25℃で約30日。
施設では防虫ネットによる開口部被覆や防蛾灯(黄色蛍光灯)の夜間点灯が有効。多発時には、薬剤による防除を行う。
アクセル、アタブロン、アニキ、アファーム、カウンター、カスケード、グレーシア、コテツ、スピノエース、ディアナSC、トルネード、ファルコン、フェニックス、プレオ、プレバソン、ベネビアOD、マッチ、マトリック等。作物によって登録内容が異なるので注意する。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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