被害

苗床で発生すると地際から少し上の部分が暗褐色になり苗は立ち枯れる。本圃では主に葉で発病する。はじめ下葉に灰白色で周囲が不鮮明の病斑を生じ、次第に拡大して直径1cmぐらいの褐色で円形～不整形病斑となる。病斑上には同心円状の輪紋を生じ、表面に黒色の小さな粒が輪状に形成される。発病が激しいと病斑が拡大し、病斑どうしが融合して大型になる。病斑は古くなると破れたり穴があく。茎にはややへこんだ褐色の細長い病斑ができ、病斑が茎をとりまくとその上部は萎れて枯死する。果実にはややくぼんだ褐色輪紋状の円形病斑を形成し、黒色の小粒点を生じる。

被害作物

ナス。

発生

露地栽培で発生が多い。平均気温が24～26℃になると発生し、28℃以上でまん延が激しくなるため、梅雨明け頃から多発し、盛夏を過ぎた頃に被害は激しくなる。病原菌は被害残渣とともに圃場に残り次作の伝染源となる。種子伝染する。排水不良、密植、窒素過多は発病を助長する。

防除

高畦にして排水をよくする。密植を避け、適正な肥培管理をする。病葉や病果を取り除く。

薬剤（農薬）

ベンレート。

※掲載している薬剤（農薬）は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。

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■農薬の登録情報について
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■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

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（国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳：外部サイト）

RACコード（農薬の作用機構分類）

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。