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トマト・ナス・ピーマンの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

トマト黄化葉巻病

Tomato yellow leaf curl virus(TYLCV)

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トマト黄化葉巻病
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葉の葉脈間が黄化し葉巻する

トマト黄化葉巻病
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わき芽が叢生する

トマト黄化葉巻病
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黄化萎縮症状

トマト黄化葉巻病
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葉が上向きに葉巻している

トマト黄化葉巻病
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わき芽の症状


被害

初め新葉の葉縁から黄化し葉巻する。後に葉脈間が黄化し、縮葉となる。発病部位から上は節間が短くなり、葉が黄化萎縮して特徴的な黄化萎縮症状を呈する。発病株では開花しても不稔になることが多く著しい減収となる。

被害作物

トマト、トルコギキョウ。

発生

媒介昆虫であるタバココナジラミが発生しやすい温暖な地域で発生しやすい。育苗時に発生すると症状が激しくなる。タバココナジラミは幼虫、成虫のいずれでもウイルスを獲得でき、かなりの長期間ウイルスを伝搬する。同類のオンシツコナジラミでは伝染しない。感染から発病までに要する期間は一様ではなく、夏季の高温時には7~20日程度であるが、低温期には3か月以上かかることもある。種子伝染、土壌伝染、汁液伝染はしない。

防除

発病株は見つけ次第、抜き取り、土中に埋める。被害残渣を圃場周辺に放置しておくと、これが根付いて新たな伝染源となるので必ず処分する。ハウス内やハウス周辺は常に除草してタバココナジラミの増殖を抑制する。タバココナジラミの防除を徹底する。

薬剤(農薬)

タバココナジラミの項参照。

※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 トマト・ナス・ピーマンの病害虫

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