診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
はじめ、下葉の小葉が一部萎れ、2~3日後にはこの部分は黄白色~黄色になる。変色部は徐々に広がり、小葉全体が褐変枯死する。下葉の枯死は徐々に上位の葉に広がり、慢性的な下葉の枯れ上がりをきたす。発病株の葉柄や茎の導管は黄褐変している。
多犯性でナスの他、トマト、イチゴ、ハクサイ、ダイコン、キクなど多くの作物に寄生する。
施設栽培でも露地栽培でも発生する。被害残渣上に多数の微小な菌核が形成され、これが土壌に残って次作の伝染源となる。気温22~28℃前後が発病適温であり、低温期や真夏の高温期には一時病勢は衰える。土壌は湿潤状態で発病しやすく、日照不足は発病を助長する。
抵抗性品種を利用する。発病株は抜き取って処分する。
土壌消毒:ガスタード、キルパー、クロールピクリン他、ディ・トラペックス、バスアミド。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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