診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉でははじめ湿潤な灰緑色の斑点を生じ、次第に拡大して暗褐色の大型病斑となる。曇雨天で湿度の高いときは病斑部に白い霜状のかびを生じる。果実では茶褐色~暗褐色の病斑を生じ、腐敗する。葉柄や茎にも発生し、暗褐色の病斑を形成する。病斑が茎のまわりを取り巻くとそれより上の部分が萎れて枯死する。多湿時には果実や茎の表面にも白いかびを生じる。
トマト、ジャガイモ。(ピーマン疫病とは病原菌が異なる)
露地栽培では梅雨時の発生が多い。施設栽培では9~11月に雨が多いと発生しやすい。発病の適温は20℃前後。多湿条件で発病しやすい。窒素肥料の過用、換気の不足、通風不良、灌水過多等によって植物体が軟弱になると発生が多くなる。
施設栽培ではできるだけ湿度を下げる。密植を避け、適切な肥培管理を行う。病葉、病果を取り除く。早めに治療効果のある薬剤を散布する。毎年発生する場合は発病前から予防的に薬剤を散布する。
エトフィン、カンパネラ、ゾーベックエニベル、ダコニール1000、ピシロック、フェスティバルC、フォリオゴールド、プロポーズ、ベトファイター、ペンコゼブ、ホライズン、ライメイ、ランマン、レーバス等。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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