被害

葉に発生する。はじめ葉裏に不明瞭な淡黄緑色の斑点を生じ、やがて葉裏に灰褐色粉状のかびを生じる。その後病斑は拡大し、円形あるいは葉脈に囲まれた不整形となり、かびは灰褐色から褐色～黒褐色になる。葉かび病と酷似しており判別しづらいが、葉裏のかびは、すすかび病のほうが葉かび病に比べてやや黒みが強い。発病が激しいと、多数の病斑を生じ、株全体が衰弱し、枯死に至ることもある。なお葉かび病との区別は顕微鏡観察で容易にできるので、可能なら普及センター等と相談するとよい。

被害作物

トマト、ナス(ナスすす斑病)。

発生

多湿条件で発生する。病原菌の生育適温は26～28℃で、葉かび病に比べ高温期に発生が多い。被害植物の残さで生存し、次作の伝染源となる。病斑上に形成されたかびの胞子が飛散して周囲にまん延する。

防除

ハウス等施設の換気を良くし、湿度を下げる。密植を避け、過繁茂にならないように管理する。下葉の発病葉を除去する。発病初期に早めに薬剤を散布する。例年発生する圃場では予防散布を行う。

薬剤（農薬）

アフェット、アミスターオプティ、スコア* 、ダコニール1000、トリフミン、パレード20、ファンタジスタ、ベルクート等。(*はミニトマト使用不可)

※掲載している薬剤（農薬）は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。

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■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
（国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳：外部サイト）

RACコード（農薬の作用機構分類）

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。