診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
無翅胎生雌虫は1.2~1.7mm、有翅胎生雌虫は1.7mm内外。成虫、幼虫が新芽や葉を吸汁する。新芽寄生では、葉は巻いたり萎縮して生育に影響を与える。大きなコロニーを作り排泄物にすすが発生し、商品性を低下させたり生育を抑制する。ウイルス(CMV)を媒介する。体色は黒、緑、黄と変異に富む。一般に、高温期は黒、低温期には黄色が多い。
ウリ科野菜、イチゴ、ナス、ピーマン、ジャガイモ等広食性で、野菜のほか多くの花卉類、果樹類にも発生する。
野外では4~11月に連続して発生するが、夏季の発生は少ない。冬季は寒冷地では胎生雌や卵で越冬するが、西南暖地の平野部では胎生雌で越冬するほか一部は増殖する。施設内では、周年発生する。ウリ科野菜ではウリ科のみに寄生するバイオタイプ(生物型)が知られている。
薬剤防除を行う。市販の天敵を放飼する。施設では防虫網を張り成虫の飛来を防止する。圃場周辺の除草を徹底する。
アクタラ、アグロスリン、アドマイヤー、ウララ、スタークル、スミチオン、ダントツ、チェス、ハチハチ、バリアード、モスピラン、天敵(アフィパール、ナミトップ等)等(作物ごとに登録を確認して使用する)。※掲載している薬剤(農薬)は
2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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