診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成虫は0.8mm内外。成虫、幼虫が新芽や葉を吸汁し、その排泄物にすすが発生し、葉や果実が黒くなる。カボチャでは葉全体が、セルリー、ミツバ等では葉柄や太い葉脈が、エダマメでは莢全体が白化し、商品性が低下する。トマトでは果実が部分的に熟さない着色異常果となる。ウイルス(TYLCV)を媒介する。
トマト、ナス、キュウリ、メロン、エダマメ、インゲンマメ、セルリー、ミツバ等。
従来、シルバーリーフコナジラミは新種として扱われてきたが、近年形態による分類からタバココナジラミと同一種とされた。タバココナジラミは世界的には、B系統やQ系統などと多くの系統があり、現在我が国で被害を与えているタバココナジラミは、全て海外から侵入した系統と考えてよい。成虫はオンシツコナジラミと近似するが、幼虫は淡黄色で光沢がある。主に高温期に発生する。低温に弱く、結氷する地域では野外では越冬できない。
薬剤防除を行う。市販の天敵を放飼する。施設では防虫網を張り成虫の飛来を防止する。圃場周辺の除草を徹底する。
アクタラ、アドマイヤー、アプロード、アニキ、カスケード、スタークル、ダントツ、チェス、ハチハチ、バリアード、ベストガード、モスピラン、天敵(スワルスキー、エンストリップ、エルカード、サバクトップ等)、天敵微生物(ボタニガード)等(作物ごとに登録を確認して使用する)。※掲載している薬剤(農薬)は
2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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