診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
株全体に症状が現れる。初め晴れの日に株の先端の茎葉が萎れ、夜は回復する。しばらく萎れと回復を繰り返すが、やがて急に株全体が萎れて、回復せず、褐変枯死する。トマトでは罹病株の茎の表面には地際部から上方に暗褐色の筋が入ることが多い。地際の茎を切断すると導管部が褐変していて、切り口から病原細菌が乳白色の汁となって、にじみ出る。ガラスのコップに地際部の茎をさすと、導管部から乳白色の汁が流れ出る。これは本病の診断の決め手となる。
キュウリ、ジャガイモ、トマト、ナス、ピーマン等。キク、トルコギキョウ等の花卉類にも発生する。
病原細菌は罹病植物の残渣とともに土壌中で2~3年以上生存する。水に運ばれ、根の傷口や管理作業の際に付いた傷から侵入する。雨水がたまる場所で発病しやすい。
排水溝を掘り、堆肥や腐葉土を加えるなどして、畑の排水をよくする。発病する植物を連作しない。耐病性台木を使用する。土壌消毒する。
土壌消毒:ガスタード、バスアミド(取扱いに注意する)。他にバリダシン等。(作物ごとに登録を確認して使用する。)※掲載している薬剤(農薬)は
2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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