診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
初めやや老化した花弁や傷んだ葉先等が腐敗する。果実は花の残渣が発病したところから病斑が広がることが多い。発病した花が葉に落下するとその部分から発病が始まる。茎では枝の分岐部、支柱やテープによる擦れた傷の痕等から発病する。茎や枝の病斑が取り巻くと、病斑部から上部は萎れ、やがて枯死する。特に茎の地際部が罹病すると株枯れを起こすため、被害が大きい。病斑上には灰色~淡褐色で粉状のかび(胞子)が大量に発生する。
イチゴ、オクラ、キュウリ、サヤエンドウ、トマト、ナス、ピーマン、レタス等。他に多数の花卉類や果樹にも発生する。
病原菌は罹病植物の残渣等で生存する。周辺の罹病植物からも胞子が飛散する。露地では5~6月に降雨が連続すると発病しやすい。
老化した花や葉を取り除く。収穫後の残渣や枯れ葉等を放置しない。周辺の他植物の罹病にも注意する。
アフェット、アミスター、オンリーワン、カリグリーン、カンタス、ゲッター、ジャストミート、ストロビー、スミブレンド、スミレックス、セイビアー、ダイマジン、ダコニール、ハーモメイト、フルピカ、ベルクート、ボトキラー(微生物農薬)、ボトピカ(微生物農薬)、ポリオキシンAL、ポリベリン、ロブラール等(作物ごとに登録を確認して使用する)。※掲載している薬剤(農薬)は
2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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