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アブラナ科野菜の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ヒラズハナアザミウマ

Frankliniella intonsa
アザミウマ目アザミウマ科

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ヒラズハナアザミウマ
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成虫と2齢幼虫 ©竹内浩二

ヒラズハナアザミウマ
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コマツナの被害 ©竹内浩二

ヒラズハナアザミウマ
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キャベツ結球内部の加害 ©竹内浩二

ヒラズハナアザミウマ
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キャベツ被害 ©竹内浩二


被害

ネギアザミウマ、ヒラズハナアザミウマと同様に、成虫および幼虫の吸汁加害により脱色斑やかすり状の食害痕が発生する。寄生が多い葉の表面が銀色に光るシルバリング症状や、葉全体が白化症状を呈し、しおれる。また、葉が小さいときに加害され、その後に葉が生長するにつれ、加害部が引きつれたような奇形葉が発生する。結球するキャベツでは結球内部に潜り込んで加害して、ゴマ状斑などの被害を残すことがある。また、トマト黄化えそウイルス(TSWV)などウイルス病を媒介する。

被害作物

コマツナ、ミズナなど葉物類のほか、キャベツで結球内部への被害がある。きわめて広食性で、ナス科、キク科などの各種花き類の花に寄生する。

発生

雌の体長1.5㎜、雄1.1㎜、体色は淡褐色~暗褐色。幼虫は黄白色。 成虫で越冬し、屋外では4月頃から活動をはじめ、11月まで見られる。関東では、6月頃の発生が最も多くなる。施設内では1年に10世代以上を繰り返す。1齢、2齢幼虫、第1、2蛹、成虫の順に変態し、成長する。蛹化期は土中で過ごす。

防除

雑草の花で発生が多く、増殖源となるので圃場周辺の除草に務める。施設への侵入防止策として、近紫外線除去フィルムと防虫網の展張がある。防虫網は目合い0.8㎜以下で有効だが、0.4㎜などのより細かい網の方が、昇温のデメリットがあるものの効果は高い。また、成虫は黄色や青色に誘引されるため市販の誘引粘着テープにより発生予察が可能である。

薬剤(農薬)

アファーム(カリフラワー、非結球アブラナ科葉菜類(ノザワナ、チンゲンサイ、コマツナを除く))、除虫菊(キャベツ、ハクサイ)、スピノエース(キャベツ、非結球アブラナ科葉菜類(ミズナ、長崎ハクサイを除く))、プリロッソ(キャベツ、ブロッコリー)、ベネビア(キャベツ、ブロッコリー)、ベリマーク(キャベツ、ブロッコリー)、マラソン(キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー)、モスピラン(キャベツ、ブロッコリー)など。

(竹内浩二)

※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 アブラナ科野菜の病害虫

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