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アブラナ科野菜の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

タマナギンウワバ

Autographa nigrisigna
チョウ(鱗翅)目ヤガ科

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タマナギンウワバ
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卵(右はふ化間近)  ©竹内浩二

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若齢幼虫 ©竹内浩二

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成熟幼虫 ©竹内浩二

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成虫 ©竹内浩二


被害

幼虫が葉裏から食害する。群生することはないが、成熟幼虫は摂食量が多く、葉に孔が開くなど、被害も大きくなる。

被害作物

アブラナ科ではキャベツに多いが、ハクサイやブロッコリー、コマツナなどでも発生する。他にキク科、マメ科、セリ科、ヒルガオ科など広く食害する。

発生

成虫の前翅長約23㎜、終齢幼虫40㎜。卵は乳白色の饅頭型で、直径0.6㎜。1卵ずつ産付され、ふ化近くなると黒っぽくなる。幼虫は淡緑~黄緑色で頭部に向かって細くなる体型で、腹脚が2対ありシャクトリ歩きをする。卵は約0.6㎜で乳白色だが、ふ化が近くなると黒化する。5~6齢を経過して植物上で葉を巻くなどして繭を作り、その中で蛹化する。 4~5月に全国で発生する。高冷地のキャベツ畑で過去に大発生したことがあり、休眠性は持たず、年に4~5回発生を繰り返す。雌成虫が葉裏に1卵ずつ産卵する。幼虫は主として外葉を摂食し、キャベツの芯部などへの加害は見られない。

防除

産卵を防ぐために防虫網などで成虫の飛来を阻止する。外葉の葉裏に単独で潜むことが多いので、食害痕やふんを見つけて幼虫を取り除く。殺虫剤を散布する場合は、圃場をよく見回り、発生の初期に外葉の裏に届くようにていねいに散布する。大規模産地では交尾阻害を目的とした性フェロモン剤を設置して密度を抑制する。 フェロモントラップにより、発生予察が可能で、地域の病害虫防除所などが提供する発生情報を入手して発生状況を把握する。

薬剤(農薬)

オルトラン(キャベツ)、スピノエース(キャベツ)、プレバソン(キャベツ)、ベネビア(キャベツ)、BT剤、IGR剤(ノーモルト:キャベツ、ハクサイ)、コンフューザーV(性フェロモンによる交尾阻害剤)など。

(竹内浩二)

※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 アブラナ科野菜の病害虫

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