診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉裏から幼虫が食害する。薄皮を残した食害痕となることが多い。芯部で生長点を加害されることも多く、その場合は被害が大きくなる。
キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ハボタンなど。その他セリ科、マメ科、スミレ科、キク科など各種作物・花卉類に広く発生する。
多発することは少ないが、成虫は早春~晩秋まで見られる。特に他の害虫も少なくなる晩秋季に被害が発生して目立つことがある。年に5~6回発生を繰り返す。晩秋まで広食性で様々な植物に発生する。施設では周年発生する。成虫は葉裏に1~数個の卵をうろこ状に産付する。幼虫は糸を出して葉を折りたたむようにして、潜みながら食害することが多い。成熟すると葉を巻いて薄い繭を作り、その中で蛹化する。冬季は繭内で幼虫態のまま越冬する。
防虫網や寒冷紗などで成虫の侵入を防止する。幼虫の発生初期に葉ごと取り去る。
本種に対する登録農薬はない。
(竹内浩二)
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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