診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
アブラナ科の野菜の汁液を吸う害虫である。被害を受けた葉には小さな白斑が生じ、数が多いとしおれて枯れる。
アブラナ科植物、ナタネ、コマツナ、キャベツ、ダイコン、カブのほかナズナ、イヌガラシ、キク、イネ、クワ、ヒマワリなどに寄生する。
体はやや光沢のある藍色を帯びた黒色で、頭部前縁、前胸背の正中線上および周縁部、小楯板上のY字紋、前翅の基部外縁と革質部先端近くの1紋は橙色~橙赤色。近縁のヒメナガメE. dominulusは気温が低い地方に分布する。前胸背に6個の黒紋が横列し、前翅外縁部が橙色で、ナガメよりやや小さいことで区別できる。 日本、中国、朝鮮半島、東南アジアに分布する。成虫で越冬し年2回、アブラナ植物が生育する畑や河原に発生する。
アブラナ科作物では防除するほど多発することはない。発生を見たら吸汁痕が残らないよう排除する。
(平井一男)
ナガメと共通するが、アブラナ科作物ではナガメほど多くない。
ナガメと共通するが、アブラナ科作物ではナガメほど多くない。
成虫の体長は12~17mm、全体緑色のものが多い。 日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布する。平地から低山地に普通にみられ、広範な植物の汁を吸うので各種農作物の害虫として知られる。アオクサカメムシはブチヒゲカメムシDolycoris baccarum 、シラホシカメムシEysarcoris ventralisなどとともに、コマツナやハクサイなどの外葉などの避寒部分で成虫が越冬し、汁液を吸収して葉に白斑を発生させることがある。年に2~3回発生する。
アブラナ科作物では防除するほど多発することはない。カメムシ類の発生を見たら吸汁痕が残らないよう排除する。
(平井一男)
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