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ネギの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

葉枯病(はがれびょう)

Pleospora herbarum、Pleospora allii、Stemphylium botryosum
《病原》糸状菌

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葉枯病(はがれびょう)
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葉先枯れ病による被害 ©全農教

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病斑部からの葉折れ ©全農教

葉枯病(はがれびょう)
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典型的な斑点病斑 ©全農教

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斑点病斑 ©全農教 

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黄色斑紋病斑による中心葉の黄化 ©全農教

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激しい発病による下葉の枯死 ©全農教

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多数の斑点病斑 ©全農教


被害

葉に発生する。大きく3つの症状に分けられる。葉先枯れ病斑は、生育中期以降、葉の先端が褐色に枯れる。斑点病斑は、葉の中央部に褐色で紡錘形~楕円形の病斑を形成する。黄色斑紋病斑は、生育後期の中心葉が黄化し、モザイク様病斑を形成する。被害が大きいのは黄色斑紋病斑で、収穫時に発生するため品質低下を招く。

被害作物

ネギ

発生

かびによる病害で、病原菌は被害残さとともに圃場に残って越冬し、春に胞子が飛散して伝染する。葉先枯れ病斑、斑点病斑の上には胞子が多数形成され、伝染を繰り返す。また、生育後期に胞子が中心葉に付着し、感染すると黄色斑紋病斑となる。培土時に根が切断されると葉先枯れ症状の発生が助長される。斑点病斑はべと病の発生の後に二次的に感染して発病することが多い。また、さび病の病斑を中心に斑点病斑が生じたり、黒斑病と混発することもある。黄色斑点病斑は平均気温が15~20℃で曇雨天が続くと発生しやすい。また、過繁茂で風通しが悪い圃場やうね幅が狭い圃場で発生しやすい。いずれの病斑も土壌pHの低い圃場、窒素肥料の多い圃場で多発しやすい。

防除

密植を避け、うね幅を広くとり、風通しを良くする。培土は数回に分けて行い、根の切断による株の負担を軽くする。肥培管理を適正に行い、窒素肥料の過多や肥料切れに注意する。べと病、さび病、黒斑病の防除を適切に行う。

薬剤(農薬)

アフェット、アミスター、ダコニール、パレード、ファンタジスタ、ベルクート、ポリベリン、メジャーなど※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ネギの病害虫

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