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ネギの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

萎黄病(いおうびょう)

Phytoplasma
《病原》ファイトプラズマ

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萎黄病(いおうびょう)
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株の黄化と生育不良 ©全農教

萎黄病(いおうびょう)
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葉の退緑・黄化・ねじれ ©全農教


被害

葉は退緑して黄化し、新葉はややねじれる。葉鞘部はやや軟化して株元はやや肥大する。株はわい化し、ときに叢生になって、激しい場合は枯死することもある。

被害作物

ネギ、タマネギのほか、ニンジン、レタスなどを侵す。

発生

ファイトプラズマによる病害で、ヒメフタテンヨコバイによって媒介される。8月下旬~10月上旬に発生したヒメフタテンヨコバイがネギの育苗中の苗に飛来し、感染・発病することが多い。この時期は葉色がやや退緑するが、その後気温が低下すると症状は隠ぺいされる。3月以降、気温が上昇すると展開葉は黄化する。本病は萎縮病に比べて黄化は明瞭であるが、葉が波打ったり捲き葉になることはほとんどない。

防除

苗床はネギ畑の近くに設けない。また、寒冷紗などでヒメフタテンヨコバイの飛来を防止する。苗は厳選し、健全苗を定植する。発病株は速やかに抜き取り圃場外に処分する。圃場周辺の雑草は伝染源となる可能性があるので除去する。

薬剤(農薬)

なし※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ネギの病害虫

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