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ネギの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ネギコガ

Acrolepiopsis sapporensis
チョウ目:アトヒゲコガ科 《加害》葉

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ネギコガ
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ネギコガによる食害 ©大井田寛

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ネギコガ成虫 ©大井田寛

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ネギコガ中齢幼虫 ©大井田寛

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ネギコガ老齢幼虫 ©大井田寛

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ネギコガ蛹 ©大井田寛

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羽化直後のネギコガ成虫 ©大井田寛

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繭を作ったネギコガの幼虫 ©大井田寛


被害

葉の内側から表皮を残して食害する。初期には、小白点や若干蛇行した線状の白斑が現れ、食害が進むと食痕は白く太い筋となり、葉の所々に穴があく。多発すると、食害部から上が白化し、枯死する。

被害作物

ネギ(ワケネギを含む)、アサツキなどのネギ属作物。

発生

ネギ属の植物だけを加害する。年間約10回発生し、春と秋が特に多い。成虫の体長は約4.5mm、開張は約9mmである。体全体が黒褐色であるが、前翅の後縁中央には白色斑があり、静止時にはこの部分が背面中央に明瞭に現れて目立つ。卵は扁平な長径約0.7mmの短楕円形で、乳白色であり、葉上に1個ずつ産下される。孵化した1齢幼虫は卵の底から葉肉内に潜り、2齢以降は葉の内側に出て食害する。幼虫は紡錘形で胴部に細い毛が疎生し、4齢以降は淡緑色の体表に褐色の条斑が現れる。成熟した5齢幼虫は体長7~9mmであり、葉に穴を開けて葉表に脱出し、荒い網目状の繭を作って蛹化する。25℃条件下では、幼虫期間は約10日、蛹期間は約8日である。

防除

生育期の薬剤散布が有効である。なお、他種害虫に対する防除が行われているほ場では少発生に留まることが多い。

薬剤(農薬)

グレーシア、コテツ、ディアナ、ダイアジノン、ハチハチ、フェニックス、プレバソン、ヨーバル、アニキ、ラディアント、プロフレアなど。アルバリン、スタークルはかん注処理できる。※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ネギの病害虫

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