診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
展葉期頃から落花期にかけて葉や幼果をつづり、葉を乱雑に巻いて食害する。これらの被害は、枝葉の密生した樹幹上部でみられることが多い。
リンゴ、ナシ類、カキ、モモ、ウメ、オウトウなどの多くの果樹を加害する。
成虫の発生は年1回で、越冬は卵態で行われる。越冬卵塊は枝幹部に産み付けられ、越冬卵は4月中旬頃から孵化する。中齢幼虫の体色は灰色で、他種のハマキムシ類とは体色が異なり識別が可能である。成虫は、6月中旬~7月にかけて発生する。
休眠期の剪定作業時などで枝幹部の越冬卵塊を見つけたら潰殺する。ふ化幼虫の加害が始まる開花期前後に、訪花昆虫に対して影響の少ない殺虫剤を散布する。
BT剤のバイオマックスやジアミド剤のフェニックスやサムコル、IGR剤のアタブロンを散布する。※掲載している薬剤(農薬)は
2015年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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