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西洋ナシの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ナシグンバイ

Stephanitis nashii
カメムシ目グンバイムシ科 《加害》葉

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ナシグンバイ
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ナシグンバイによる被害葉 ©伊藤慎一

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ナシグンバイによる被害葉 ©伊藤慎一

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ナシグンバイによる被害葉 ©伊藤慎一

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被害葉裏の寄生状況 ©伊藤慎一

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ナシグンバイ成虫の形態(実体顕微鏡下) ©伊藤慎一

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ナシグンバイ成虫 ©全農教


被害

葉裏に寄生した成幼虫の吸収痕が脱色して白くカスリ状になり、葉裏は排泄物で黒く汚れる。

被害作物

リンゴ、ナシ類、モモ、オウトウ、ウメなどの果樹の葉に寄生する。

発生

通常の慣行防除をしていると発生はごくまれであるが、殺虫剤の散布回数の少ない圃場などで高温乾燥時に発生することがある。寒地における成虫の発生は年2~3回で、越冬は成虫態で行われる。越冬場所は、枝幹部の亀裂部、空洞、粗皮下などである。5月頃には越冬場所から移動し、新葉の葉裏に寄生して増殖する。被害の症状はハダニ類の加害と似ているが、葉裏に寄生した成幼虫の形態からハダニ類との識別は容易である。

防除

粗皮削りを行って成虫の越冬密度を下げる。 セイヨウナシで問題となるシンクイムシ類などとの同時防除が可能であるため、定期的に殺虫剤を散布する。

薬剤(農薬)

発生を確認したらスミチオンやダイアジノンまたはマブリックを散布する。※掲載している薬剤(農薬)は 2015年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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