診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
春期に症状がみられ、発芽不良、展葉の遅延、葉の萎縮や波打ち、葉の小型化、葉縁の黒変など様々な症状を呈する。症状が激しいと、早期落葉、幼果の肥大不良や奇形を引き起こす。症状は、はじめは側枝単位や亜主枝単位で発生し、徐々に主枝全体に至る。発症した主枝を剪除しても他の主枝で発生することも多く、最後には全樹に発生し、抜根せざるえない状況となる。ヒポキシロン幹腐病の病徴と類似するが、違う点は、枝の木質部にピッティングやネクロシス(壊死)を生じないことにある。
本病は病原不明であったが、木材腐朽菌の一種による病害であることが明らかとなった。幸水での発生が目立ち、樹勢が弱く高樹齢樹での発生が比較的多い。主幹や主枝の材質部が腐朽することにより症状が現れる。まれに樹皮に張り付く形で病原菌である黄褐色の子実体がみられる場合がある。
黄褐色の子実体がみられた場合には取り除く。枯れ枝や切り株は園内に放置せず適切に処分する。樹勢を強める剪定方法を導入する。
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