診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
越冬した若齢幼虫がナシの芽や花房を食害するとともに、袋状に綴った葉の中で葉肉を食害する。食い尽くすと、新しい葉に移って同様に食害する。
成虫は、開長30mm前後で全体が黒色である。年1回発生し、若齢幼虫が樹皮下に繭を作りその中で越冬する。幼虫は5月中旬~6月中旬ごろに老熟し、新しい葉の先端に繭を作ってその中で蛹化する。成虫は6月下旬~7月上旬に出現する。卵は葉裏にかためて産下され、10日前後で孵化し、体長6mm位になると越冬場所に移動する。
管理不良園で発生しやすく、通常は本種による被害は発生しない。耕種的防除法として、冬季の粗皮削り、被害葉の除去がある。
登録なし※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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