診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
卵は数十個~数百個まとめて産下され、幼虫は若齢期から集団で行動し、整列したように並んで葉を食害する。幼虫は発育枝の枝単位に集中して食害し、成熟幼虫は主脈を残して食い尽くす。発育が速いため、収穫期近くで薬剤散布が少なくなると被害が大きくなることがある。
蛹態で越冬し、年1回の発生。成虫は開帳45~60mmで、6~7月に出現する。幼虫は8月頃に発生し、3齢幼虫まで集団で生活してその後分散し、成熟すると体長50~60mmになり、9月以降土中に潜って蛹化する。
幼虫が集団で食害しているので発見しやすい。幼虫分散前の早期発見に努め、コロニーを見つけたら捕殺する。被害が目立つ場合は薬剤防除を実施する。
サムコル,ダントツ,デルフィン,ロムダンなど※ナシまたは果樹類のケムシ類に対して適用がある。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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