診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
幼虫がナシの葉や芽を食害する。きわめて広食性であり、時々大発生して樹木類に大きな被害を与える。
雌成虫は開帳約70mmで、老熟幼虫は体長約60mmになる。年1回の発生で、卵は卵塊で産付されて越夏・越冬し、4月頃に孵化する。孵化直後に幼虫は集合するが、1齢幼虫はやがて糸を吐いてぶら下がり(その習性から別名ブランコケムシともいわれる)、風に乗って分散する。
卵塊を見つけたら、すり潰すなどの処理をする。発生が多い場合は、若齢幼虫期の4月中に薬剤散布を実施する。しかし、訪花昆虫の活動時期であるため、ミツバチなどに対して影響の小さい薬剤を使用する。
サムコル,ダントツ,デルフィン,ロムダンなど※ナシまたは果樹類のケムシ類に対して適用がある。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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