診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
1990年に報告された新病害。現在はなし産地全域で発生がみられる。はじめは側枝単位や亜主枝単位で発生し、徐々に主枝全体に至り、最後は樹全体に及ぶ。
木材腐朽菌の一種による病害。症状は、主幹や地際部に生じた材質部の腐朽により現れる。腐朽部の発生は、樹の株元の除草を行った時に生じた主幹地際部の傷口、ひこばえ剪除時の傷口などから起こり、発病主枝の途中まで腐朽部が広がっている。病原菌の子のう殻は、被害樹の地下枯死部分に形成される。
病原菌の侵入口となるため樹体に大きな傷を作らない。整枝剪定時に切り口および傷口のゆ合促進のため保護剤を塗布すると本病の予防につながる。
なし※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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