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ニホンナシの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ナシマルカイガラムシ

Comstockaspis perniciosa
ヨコバイ目マルカイガラムシ科

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ナシマルカイガラムシ
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ナシマルカイガラムシ ©全農教

ナシマルカイガラムシ
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ナシマルカイガラムシ亜主枝のコロニー ©鹿島哲郎


被害

幼虫、雌成虫がナシの枝や幹に寄生し、1~2年枝では寄生部が赤褐色に変色する。果実や葉にも寄生し、寄生部に黄斑~赤褐色斑を生じる。多発すると、衰弱・枯死する1~2年枝が増えて樹の生育が衰え、幼木では生育が止まりやがて枯死する。果実に発生した場合は、低密度でも商品価値を低下させる。

生態

雌成虫の貝殻は1.5~2mmの円形で、寄主植物はバラ科が多いが多食性である。年3回の発生で、第3世代の1齢幼虫が末期まで発育して越冬する。越冬世代は5月上旬頃に成虫になり、5月下旬~7月中旬まで長期間に渡り幼虫(第1世代)を産出する。第2世代幼虫は7月中旬~8月下旬に、第3世代幼虫は8月中旬~11月に現れる。幼虫の出現期間が長いため、第2世代以降は各発育ステージが混在するようになる。

防除

幼虫がまとまって発生する第1世代幼虫期の防除が重要である。それ以降は、各世代の幼虫発生期間が長く各発育ステージが混在するようになるが、各世代とも後期に産出される個体の生存率が低いことから、各世代の幼虫出現前期が有効な防除適期となる。また、休眠期における機械油散布は防除効果が高く、さらにナシの生育期における孵化幼虫の出現期にも防除を行うことで優れた防除効果が期待される。

薬剤(農薬)

アプロード,オリオン,機械油,スプラサイド,モスピランなど※掲載している薬剤(農薬)は 2019年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ニホンナシの病害虫

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