診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉、新梢、果実に発病する。葉では周囲が黄緑色に変色し、中心部が褐色の黒色不正円形の病斑を生じ、早期落葉する。新梢では黒色紡錘形の病斑を生じ、中心部に黒色すす状のカビ(胞子)を形成する。果実では表面やへたに黒色円形の病斑を形成し、早期落果する。病斑は浅く、炭疽病のようにへこむことはない。
4月頃から枝上の越冬病斑に胞子が形成され、葉では5月頃から発病し、枝や果実は6月頃から発病する。いずれも若い時期にのみ発生する。栽培園での発生は比較的少ないが、放任園や庭先樹でよく見られる。発病に品種間差があり、西条が弱く、富有、次郎、平核無が強い。
剪定時に越冬源である罹病枝を取り除く。萌芽直前の休眠期と5月頃に薬剤防除を行う。
ジマンダイセン、ベルクート、石灰硫黄合剤※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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