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カキの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

角斑落葉病(かくはんらくようびょう)

Cercospora kaki
《病原》糸状菌 《発病》葉

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角斑落葉病(かくはんらくようびょう)
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葉の病斑 ©菊原賢次

角斑落葉病(かくはんらくようびょう)
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葉の病斑 ©全農教


被害

葉に発生する。多角形の葉脈に区切られた中が褐変し、周囲が黒色の病斑を生じる。多発時には落葉するが、円星落葉病より被害は少ない。

発生

主に罹病落葉で菌糸の形で越冬する。5~6月に感染し、約1か月の潜伏期間を経て7月頃から発病する。樹上で風雨により二次伝染する。多湿時には病斑上に淡褐色のかび(胞子叢)が見える。古い病斑内部には小黒点(菌の子座=胞子柄の基部)が散在するのが見える。

防除

罹病落葉の除去。5~7月に薬剤散布を行う。

薬剤(農薬)

エムダイファー、オーソサイド、オンリーワン、キノンドー、ジマンダイセン、スコア、ストロビー、チオノック、デラン、トレノックス、ナリア、ネクスター、フルーツセイバー、ペンコゼブ、ボルドー液など※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 カキの病害虫

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