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カキの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

灰色かび病

Botrytis cinerea
《病原》糸状菌 《発病》若い葉・幼果に付着した花弁

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灰色かび病
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葉の病斑。葉縁部に胞子形成 ©全農教

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葉の病斑 ©全農教

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へたの発病 ©菊原賢次

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花弁の発病 ©菊原賢次


被害

葉の先端や葉縁から発病し、淡褐色で健全部との境は灰緑色の病斑を生じ、落葉する。花弁で発病すると幼果ではこの痕が小黒点となり、へたでは淡褐色で周囲が黒色の病斑を生じる。落果することもある。いずれの病斑部でも、湿潤な時は灰色のかびが生える。

発生

伝染源は罹病葉や周辺作物の枯草などに広く存在する。4~5月頃、比較的気温の低く、降雨が続くときに発病する。特に、強風などで若葉が傷ついたときに発生が多い。

防除

防風垣や防風ネットで葉が傷つかないようにする。4~5月に薬剤散布を行う。

薬剤(農薬)

ゲッター、ストロビー、フルーツセイバーなど※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 カキの病害虫

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