診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
チャミノガの若齢幼虫は葉の表皮を残しながら舐めるような加害痕を残すが、オオミノガの場合は小円形の穴を生じる。葉の穴は幼虫の発育とともに大型化する。まれに果実や枝を食害することもある。被害葉付近には「みの」をまとった幼虫がみられるので本種による被害はわかりやすい。
両種ともに年1回の発生である。雌はイモムシ状の形態のまま「みの」のなかで一生を過ごし、雄のみが「蛾」になる。チャミノガは6~8月に、オオミノガは5~8月に成虫になり、交尾、産卵する。チャミノガは1齢幼虫で越冬するので4月下旬頃から加害するが、オオミノガは終齢幼虫で越冬するので、加害は7月下旬以降に発生する第1世代幼虫による。
通常に管理されている栽培園では多発することはあまりないが、薬剤防除が必要な場合は若齢幼虫期に実施する。「みの」の大きさが15mmを超えると効果が低下する。
スミチオン、マブリック※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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