診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
幼虫は糸を吐いて新芽や葉を綴り合わせ、その中に潜みながら食害する。葉と接した果実も糸で綴り表面を浅く食害する。果実の被害痕はコルク化し傷として残る。多くの年では被害のピークは8月以降で、高温乾燥の年に発生が多い傾向がある。
常緑樹やイヌマキなどで常発し、年3~5回発生する。カキでは5月頃に越冬世代成虫が飛来し、秋の落葉まで世代を繰り返すが、園内では越冬できない。
交信かく乱剤(性フェロモン剤)の防除効果が高い。薬剤防除は幼虫発生初期をフェロモントラップなどでモニターして実施する。
アタブロン、サムコル、スミチオン、ダイアジノン、ディアナ、トクチオン、ハマキコン-N、フェニックス、BT剤(ゼンターリ、デルフィンなど)※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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