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カキの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

チャノキイロアザミウマ

Scirtothrips dorsalis
アザミウマ(総翅)目アザミウマ科 《加害》新梢・花・果実

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チャノキイロアザミウマ
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チャノキイロアザミウマの被害。波状紋が現れている ©全農教

チャノキイロアザミウマ
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チャノキイロアザミウマによる幼果の被害 ©堤隆文

チャノキイロアザミウマ
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チャノキイロアザミウマ成虫。体長1mm未満 ©全農教

チャノキイロアザミウマ
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チャノキイロアザミウマ幼虫 ©全農教


被害

被害発生には品種間差があり、一般に平核無などの渋柿で多く富有などの甘柿では少ない。開花期~幼果期に加害された果実は肥大にともない加害痕がコルク化した波状紋として果頂部に現れる。生育後期の加害では被害痕が数mm間隔でへた周辺に集中する。脱渋処理を要する品種では脱渋後に症状が顕在化したり日持ちが悪くなる。

発生

蛹、成虫で越冬し3月頃から出現する。年間5~8回の発生で、チャ、カンキツ、ブドウ、イヌマキ、サンゴジュ、アジサイなど様々な植物で発生しカキを加害する。

防除

開花から1か月間の防除が特に重要。開花期の防除は訪花するミツバチへの影響の少ない剤を使用する。

薬剤(農薬)

アルバリン、オルトラン、コルト、ジェイエース、スタークル、ディアナ、トクチオン、モスピラン※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 カキの病害虫

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