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リンゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

リンゴコブアブラムシ

Ovatus malisuctus
カメムシ目アブラムシ科 《加害》葉、果実

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リンゴコブアブラムシ
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成虫と幼虫 ©舟山健

リンゴコブアブラムシ
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被害葉 ©舟山健


被害

若葉の裏側に寄生して吸汁加害する。加害葉は、主脈を中心に縦に裏側に巻き込む。多発生の場合には、落葉して枝もひ弱になり、花芽形成や果実肥大に強く影響する。幼果も吸汁加害し、加害痕には赤褐色の斑点が形成される。

発生

北海道、本州に分布する。新梢基部の芽の間隙で卵越冬する。発芽期~発芽後2週間頃にふ化し、ふ化幼虫は展葉とともに葉裏に寄生する。胎生で10月まで繁殖する。

形態

雌雄成虫の体長は約1.3~1.7mmの紡錘形で、体色は黒褐色~緑褐色である。

防除

発生樹を放置すると、被害が徐々に拡大する。発生が目立つ場合は、落花後に薬剤を早めに散布する。

薬剤(農薬)

アドマイヤー、ウララDF、ダントツ、バリアード、モスピランなど。※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 リンゴの病害虫

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