診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
展葉期から葉を食害して発育し、開花期には蕾や花も加害する。幼虫の食害量は発育にともなって増加し、幼果期には果実も加害する。
九州以北に分布する。年2回発生し、粗皮下や樹皮の割れ目などに粗い繭を作り、若齢幼虫で越冬する。リンゴを加害するケムシ類のうち、最も早くから活動が観察される。越冬世代成虫は7月上旬~中旬頃に、第1世代成虫は9月上旬~中旬頃に観察される。成虫は、主に葉裏に鱗毛で卵を包むように、卵塊状に産み付ける。
雌雄成虫は開張25~30mm、白色で尾端に橙褐色の毛がある。幼虫は体長約25mmで、体は黒色で背面に広い橙黄色帯が走り、黒色部に白の短毛が混じる。
発生が多い場合は、落花直後に薬剤を散布する。
アタブロン、エルサン、オリオン、ダイアジノン、トアロー、ファイブスター、ファルコンなど。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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