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リンゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

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Lymantria dispar
チョウ目ドクガ科 《加害》葉

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幼虫 ©全農教

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雄成虫 ©全農教

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雌成虫 ©山口福男


被害

若齢幼虫が卵塊付近の葉を集中的に食害する。幼虫は発育して大型になり、単独で行動して、葉を著しく食害する。

発生

全国に分布する。年1回発生し、黄褐色の毛に包まれた卵塊で幹の表面や建物の壁面などで越冬する。1卵塊は300~1,000個の卵からなる。4月下旬~5月上旬頃にふ化し、若齢幼虫は卵塊付近にいるが、発育とともに分散する。成虫は7月上旬~中旬頃に観察される。

形態

雌成虫は開張60~85mm、黄白色で前翅が長い。雄成虫は開張40~50mmで、暗灰褐色を呈する。発育した幼虫の体長は約70~80mmで、頭部に目のような黒斑があり、体は灰色地に黄色い線と赤と青の斑紋を有する。

防除

発生が多い場合は、落花直後に薬剤を散布する。

薬剤(農薬)

アタブロン、エルサン、オリオン、ダイアジノン、トアロー、ファイブスター、ファルコンなど。※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ

・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 リンゴの病害虫

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