診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
被害は果実のみで、品種によって病徴が異なる。国光や印度などでは茶褐色のさびが形成されるが、現在主力品種のふじやつがるなどでは着色がまだらになるふ入り症状となる。また、スターキング・デリシャスなどは両病徴を併発し、ゴールデン・デリシャスは潜在感染し病徴を示さない。発病果は小玉傾向を示す。
病原ウイロイドが、接ぎ木伝染する。なお、ウイロイドはウイルスよりも小型の外皮タンパク質を持たない感染性のRNAで、塩基数200~400程度の世界最小の植物病原体である。
接ぎ木伝染することから、高接ぎする場合は健全な樹から穂木を採取する。
本病に有効な薬剤はない。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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