診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉、果実および新梢に発生する。展葉期に花そう、葉そうが白粉をまぶしたようになり、成長せず奇形化する。その後二次伝染した葉では、感染部位が淡緑色で波打つようによじれた状態となり、白粉状の分生子で覆われる。果実では網目状のさびを生じ、新梢では節間も短く成長が阻害される。発病に品種間差異がみられ、ふじ、紅玉などは感受性である。
第一次伝染源は芽の組織内に感染した菌糸と、罹病枝上の閉子のう殻であるが、前者が重要である。芽の組織内の菌糸が発芽直後の新葉に感染し、白粉状の分生子を形成し、二次伝染する。6~7月に感染した芽が翌年の伝染源になる。
発芽~展葉期に発病枝を認めたら切除する。開花期前後から落花20日後頃の薬剤散布が有効である。
アンビル、イオウ、オルフィン、オンリーワン、カナメ、コナケシ、コロナ、べフラン、ミギワ。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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