診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除について簡潔に解説しています。
幼虫が葉の内部に寄生し、孔道を作りながら葉肉を食害する。食入初期は渦巻き状に食害し、その後直線または曲線状に食害する。渦巻き状に食害された部分は脱落することが多い。多発すると激しく落葉する。
暖地で年6~7回、寒冷地で年3~4回発生する。成虫が建物の隙間、樹幹の粗皮間隙、落葉下や雑草内で越冬する。越冬世代成虫は4月中下旬頃から現れる。雌成虫は葉裏の表皮内に産卵管を刺し込んで、1粒ずつ卵を産む。幼虫は葉の内部を食害しながら発育し、老熟すると孔道の先端から脱出し、葉裏にハンモック状の繭を作って蛹化する。
成虫の体長は約3mm、開張は約8mm。体長は白が基調で、夏型は銀白色、冬型は暗褐色を呈し、翅先端に黒色斑がある。幼虫は体長約6mm、やや扁平で淡緑色を呈する。3齢を経過し、1、2齢期は胸脚がない。卵は直径約0.2mmの円形で、乳白色を呈する。
防除は幼虫の食入防止を目的に行う。一般に第2世代までは発生量が少なく、第3世代から多くなるため、第2世代以降の成虫の発生初期に薬剤を散布する。交信かく乱剤の設置も、本種の密度抑制に有効である。
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