診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除について簡潔に解説しています。
花では、はじめ水浸状を呈し、さらに淡褐色に軟腐する。やがて表面には灰色〜暗灰色のカビが密生して花ぐされ症状となる。葉は葉縁部と罹病花弁およびがく片が接触した部分から発病することが多く、病斑上には黒色で固い2〜3mm程度の菌核を形成する。果実は幼果に発病すると全体がしおれて落果する。成熟果では収穫期直前に果梗部から腐敗し、収穫直前に落果被害となる。
本病原菌は極めて多犯性の病原菌である。分生子単独、菌糸、または菌核で越冬し、越冬後は、罹病植物上またはそれらの植物残渣上に分生子を形成して伝染源になる。主に開花期と収穫期直前に発病しやすく、低温多湿条件下で落花期の花弁やがく片などで発病し幼果に伸展する。成熟果では、虫害痕、縫合部の割れ目、収穫時の傷害、開花期に残った花かすなどから感染・発病し、早期落果被害を被る。
落花期前後に多湿条件が続いた場合には、残った花弁やがく片を速やかに取り除く必要がある。それらは果実が肥大するにしたがって脱落しにくくなる。
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