診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除について簡潔に解説しています。
成虫および幼虫が新梢、果実を吸汁する。新梢では春先から寄生し、葉縁部が波打ったような縮れ症状を示す。果実では着色始期(有袋栽培では除袋後)頃から寄生し、果皮が白点状に色抜けする「かすり症状」が現れる。この被害は、縫合線に沿ってみられることが多い。寄生が多くなると果実全体にもみられるようになる。
花き、野菜、果樹など多くの作物に寄生する。このため、果樹園内や園周辺の草花などにも生息する。花に対する嗜好が強く、発育・産卵に花粉の存在が大きく関与する。卵~成虫までに要する期間は、20℃で約21日、25℃で約13日である。モモでは春先から新梢に寄生し、着色始期から果実への寄生がみられるようになる。成虫は果実表面に産卵管を刺し込み産卵し、幼虫が収穫期にかけて認められる。越冬は主に成虫態で行われる。
雌成虫は体長1.4~1.7mm、体色は明黄色~褐色。雄成虫は体長1.0~1.15mm、体色は明黄色。幼虫は半透明~黄色を呈する。
園内や園周辺に草花が多いと発生しやすいため、発生源にならないよう除草を徹底する。 また、着色促進のために着色始期から反射マルチ等を敷きつめることは下草から果実への本種の飛び込み防止に役立つ。薬剤防除は、無袋栽培では着色始期以降に、有袋栽培では除袋後すみやかに行う。
稲の病害虫と雑草 |
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