診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除について簡潔に解説しています。
発病部位の根や主幹地際部の表面はどす黒く、樹皮を剥ぐと木質部の表面に白い菌糸が膜状に繁殖しており、その先端部は扇状で、キノコ臭を発する。病勢が進んだ樹の地際部には、9月頃に多数の子実体(キノコ)を生じる。本病は、生育途中に突然衰弱して、枯死するのが特徴である。本病はならたけ病と類似しているが、ならたけ病では被害根に針金状の根状菌糸束があるが、本病には確認されていない。また、子実体はほぼ同じ形状であるが、本菌には柄に鍔(つば)がない点で異なる。
山林を開墾してモモを植栽した場合に発生することが多い。クヌギ、ナラ、マツ類の根に寄生していた病原菌が本病の重要な伝染源となっている。本菌は15〜35℃で生育し、発病に最適な土壌のpHは5.5付近とされている。
本病による地上部の衰弱がみられる場合には、病勢がかなり進行しているので、早めに伐採して改植する。その際、前作の根は十分に除去する。
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