診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
ハウスミカンの新梢が水浸状に軟化して暗褐色になり、表面に白色・綿毛状の菌糸が形成される。その後、発病部に黒色・不整形大きさ5〜8mmの菌核を生じ、その先は萎凋・枯死する。花蕾や花にも発生する。露地栽培でもまれに発生。貯蔵末期の果実では腐敗の原因になる。
主には施設栽培で発生する。密植状態のハウスミカン園で12〜2月にかけて締め切った状態で換気が悪く、ハウス内が多湿状態の時に発生する。
密植状態を改善し、園内の通風・乾燥を図る。通常は灰色かび病と同時に防除されている。貯蔵中の腐敗果実は見つけ次第処分する。
登録薬剤はないが、灰色かび病を対象に薬剤防除を行うと同時に防除される(ただし、ストロビー、有機銅を除く)。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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