診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成虫が収穫期の果実に鋭くとがった口吻で約0.1mmの穴を開けて吸汁する。被害部位は軟化し、吸汁痕を中心に果皮に亀裂が発生する。被害果実は落下する。
山林などに自生している植物(カミエビなど)で幼虫が発育し、成虫は5月下~10月に4回程度発生する。カンキツ園への飛来は果実が成熟する8~9月以降に多くなる。成虫は夜活動し、夜温が15℃以下となると飛来数は減少する。山間部のカンキツ園で発生が多い傾向があり、早生品種ほど被害を受けやすい。
有効性が確認されている殺虫剤はない。防蛾灯(黄色蛍光灯)の設置が有効である。施設栽培では防虫ネットにより成虫の侵入を防ぐ。
アケビコノハ・ヒメエグリバ:アグロスリン、ロディ。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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