診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成虫は体長約1.4mmで前翅は黒色で白紋がある。ふ化幼虫は淡黄色で定着後に黒色となる。幼虫や蛹は多数の刺を有し、つやのある黒色で周囲は白く縁取られている。成・幼虫が葉裏に寄生し吸汁加害する。幼虫は大量の甘露を排出し、これが葉や果実に付着し、すす病を発生させる。
3齢幼虫と蛹で越冬する。成虫は5月中旬~10月下旬に合計4回発生する。成虫の寿命は数日で短い。新葉の裏に寄生し産卵する。近年の発生はごく一部の地域に限定されている。
幼虫発生最盛期の5月下旬や8月下旬などに登録薬剤を散布する。有力な天敵(シルベストリコバチ)が定着しているので、保護に努める。
アプロード、アルバリン、サンマイト、スタークル、ディアナ、ハチハチなど。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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