診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
吸汁加害により、肥大期の果実に灰褐色、着色期には黒褐色の被害が果面全体に発生する。
雌成虫の体長は約0.1mmで肉眼では観察できない。芽で越冬した成虫が発芽とともに新梢に移って増殖し、7月頃から果実に移動し加害する。吸汁加害から被害が確認できるまで約1か月かかり、8月頃から被害が確認されるようになる。
6~9月に薬剤防除を行う。7月の防除が最も重要である。被害を確認してからの防除では十分な効果が得られないので、常発園では予防的な薬剤散布が必要である。体系防除では4月のマシン油散布も効果的である。
アグリメック、カスケード、カネマイト、コテツ、コロマイト、サンマイト、水和硫黄、ダニエモン、ダニゲッター、ハチハチ、ファインセーブ、マイトコーネ、マシン油、マッチなど。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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